移住について
ほとんどの人は、生まれた地を離れるなんてあまり考えたことが無いように思う。それは、仙台に住んでいての私自身の統計で皆が皆では無いだろうけど。
家族のことを思うと、出来れば遠くを離れたくない。仙台では、わざわざ東京に行かなくてもほとんどは事足りてしまうので、そんなこと思いついたことも無いという人が多かったけれど、例えば山形の友達は、大学にしても専門学校にしても就職にしても地元には少ないので、県外に出るのが当たり前と言う。仕事にしても夢があると特に実現出来るところを探すのが普通。全国的に見てもおそらくは、各地域主要都市以外の人はとても普通のことだと思う。大概は地方から主要都市へという移住。その場合は移住とは言ってもいずれは故郷に帰ること前提ではあるが。
私は10歳年の離れた兄が私が小学校に入ると同時に関東へ就職で行ってしまったので、私も兄のように静岡、広島や九州、長崎にも行ってみたいな~という思いがあった。兄の居た部屋には大きな地図が貼ってあったので、さらに心弾む。知らない土地に対して。
うちの両親は保守的なので、兄にも帰ってこい帰って来いとずっと言っていた。結婚も絶対に仙台の人と。と
そう言った考え方はとても極々普通の考え方である。
私もアメリカから帰国を余儀なくされて帰って来てから、1人暮らし(+犬)を続け、いろいろアドベンチャーライフでもあったもののなんとか平和に静かに暮らしてきた。ずっとその生活を続ける自身もあった。そう続けるのは、ずっと同じことの繰り返しの生活。
でも何かを変えたくなってきた。
順風満帆に家庭を築き暮らしているなら、その幸せがいつまでも続きますようにと思いたいけれど私は違う。自分の生活をなんとか変えたかった。思いっきり、何かを変えるには、知らない土地で暮らしてみるというのも一つの方法だと思った。仙台市内で一番大好きな土地は、自分の生まれ育った太白区だ。青葉区から太白区に引っ越し子どもの頃休日になると父が連れてってくれた名取川、広瀬川には思い入れが強くて、また川や緑地の広がる水辺に住みたいと言うのもあった。犬を連れて広瀬川沿い散策は幸せだった。広瀬川は大好きで、大好きで今でもそれはかわらない。
場所を変えても自分が変わらなければ何も変わらないというのは、定番の映画や漫画やドラマで誰もが聞いたことがある言葉かもしれない。それも何人かに言われたかな。でも耳は傾けない。
環境を変えるという行動は、同時にあらゆる流れも変えます。
そして、国内移住について、情報を集めてみると、女性一人という独身で若くもない経済的安定も無い自転車操業のような私には、厳しい道のりという現実が待っていました。
日本の少子化による人口の減少は、地方の存在危機にもなっている。その為、移住促進の地域では移住希望者を選べないけれど、優遇、大歓迎されていたのは、若い夫婦などのカップル(子供が生まれる)や、若い女性(地元の男性の結婚相手候補)、子供のいる家族です。
それ以外は、セミリタイヤ組で退職金などで空き家を買ってくれるセカンドライフのご夫婦が歓迎されます。現実そうだよね。
それでも楽観主義者の私は、別にこっちに住みたいならなんとかなるだろうって思ってました。それで、ほぼ無理とも思える状況でも希望を捨てずに手探りで情報集めをしました。やってみなければわからないから。
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